水・ミネラルウォーターの基礎知識

市販されているミネラルウォーターの種類

投稿日:2016年5月25日 更新日:

ミネラルウォーターを持つ女性

普段私達が何気なく飲んでいるペットボトル入りのミネラルウォーターですが、実はこのミネラルウォーターにも色々と種類が有る事を知っていましたか?

日本においては、法令によりミネラルウォーターに関する定義付け及び分類がなされており、販売者はその定義及び分類に基いて、ミネラルウォーターのラベルに品名表示をしなければならない事になっています。

また、日本の定義と世界の定義は大きく違いますので、以下ではその辺りについても紹介します。

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日本のミネラルウォーターの種類と定義

日本で市販されているミネラルウォーターは、農林水産省が定める「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」に基づいて定義づけされており、原水の種類や、加工の有無などによって種類分けされています。

それによるとミネラルウォーターの種類は以下のように分けられます。

①ナチュラルウォーター

ナチュラルウォーターとは水質・水量が安定した特定水源から採水された地下水を原水として、沈殿・濾過・加熱殺菌以外の化学的・物理的な処理を行わない物を言います。

②ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターのうち、地層中に含まれるミネラル(無機塩類)が溶け込んだ地下水を原水としたもの。①と同様に処理方法は「沈殿・濾過・加熱殺菌」のみしか認められていません。

水の健康効果を左右するのは、天然水に含まれる「ミネラル分」だと言われていますので、そういう意味ではナチュラルミネラルウォーターが、私達が思っているミネラルウォーターに一番近いでしょう。

但し、日本の市販のミネラルウォーターは加熱殺菌されている物が殆どですので、私達がイメージする【天然水】に近いイメージのミネラルウォーターは日本製としてはあまり販売されていません。(〇〇や〇〇のように非加熱のミネラルウォーターとして販売されている商品も有りますが)

③ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターのうち、品質を安定させる事などを目的として、複数の原水を混ぜ合わせたり、ばっ気(*1)・ミネラル分の調整・紫外線やオゾンによる殺菌・除菌などの処理を行っているものを「ミネラルウォーター」と呼びます。

*1 水中に空気を入れて、有機物質の分解や消化を促す微生物の働きを促進するために行われる。

名称は「ミネラルウォーター」ですが、原水に色々と加工した商品であることが分かりますね。

④ボトルドウォーター(飲用水)

①、②、③以外の商品の事。ボトルドウォーターの原水は『食品一般製造、加工及び調理基準』に規定されている「食品製造用水(*2)」の基準に適合していれば、何を使用してもOK。

例えば、純水や蒸留水・水道水などを原水として使用してもOKです。(もちろん、上記のナチュラルウォーターなどが原水でもOK)

*2 食品製造用水とは水道水もしくは別に掲げる26項目の基準に適合した水の事。基準は『食品一般製造、加工及び調理基準』の5を参照して下さい。

また、処理方法に特段の規定は無く、機能性を高めるために「沈殿・濾過・加熱殺菌」以外の処理を行っても良いとされています。

実際のラベルを見てみよう!

では、実際の商品ではどのように表示されるのか?サントリー奥大山の天然水のラベルをチェックしてみましょう。

ミネラルウォーターのラベル

上記赤枠部分のように「品名:○○」と記載されます。奥大山の天然水なら「ナチュラルミネラルウォーター」ですね。なお、上記4種類に加えて以下の様な場合には、その旨がラベルに表記されます(参照元)。

  • 二酸化炭素圧力が摂氏20度で1.0kgf/c㎡未満のもので、殺菌あるいは除菌をしていない場合(日本製のミネラルウォーターでも非加熱商品有り!)
  • ナチュラルミネラルウォーターの中でも発泡性を有する場合には、二酸化炭素が含有されている場合(炭酸水などが該当)
  • ミネラルの調整(品質の安定化を目的としてミネラル分を投与したり、フレークス(ミネラル分等の結合によって出来る薄い膜。銀粉のようにキラキラ光って見えるのが特徴)防止の為にミネラルの一部除去)を行っている場合
  • ばっ気処理を行っている場合
  • 複数のナチュラルミネラルウォーターの混合を行っている場合

世界における分類

日本で市販されているミネラルウォーターは上記4種類に分類されますが、世界(ヨーロッパ)の基準はまた違います。

国際的な食品規格であるCODEX(コーデックス)では、以下のように分類されています。

①ナチュラルミネラルウォーター

特定水源から採水された地下水で、以下の要件を満たすものがナチュラルミネラルウォーターと定義されています。

  • 加熱処理を含む殺菌処理を行わない
  • 公的機関の審査や承認を受けること
  • 一定量以上のミネラルを含有している(バランスもチェックされる)
  • 水質保存の為の採水地周辺の環境整備がおこなわれている
  • 原水地から直接採水後にそのままボトリングされていること(空気に触れてはいけない)

日本のナチュラルミネラルウォーターの定義とはかなり違う事が分かります。

②スプリングウォーター

特定水源から採水されたミネラルを含む地下水を、添加物を加えずに泉から直接ボトリングした水の事。

③プロセスウォーター

こちらは地下水の中でもミネラル分の調整を行ったり、人工的な処理が加えられている水の事。

美味しそうな水

日本のミネラルウォーターの問題点

日本と世界のミネラルウォーターの定義を見てきましたが、日本基準と世界基準ではその内容がかなり違いますね!

両者の違いから、日本基準には「①殺菌処理が規定されている事(特に加熱処理がOKになっている事)」「②ミネラル含有量の基準値が定義されていない事」という2つの問題点が有ると言われます。

詳細には「国産と海外産のミネラルウォーターの違い」を御覧ください。

健康を気にするなら世界のミネラルウォーターにも目を向けよう!

水の健康効果を左右するのは、やはり水に含まれる「ミネラル分」だと言われています。そういう意味で、日本のミネラルウォーターの原水は軟水であることが多く、不足しがちなミネラル分を補足するには少し物足りない面も有ります。

もちろん、日本の商品の中にもミネラル分が豊富な硬水のミネラルウォーターが有るのも事実ですが、世界に目を向ければ、もっと多種多様な水が有ります。

輸入品であってもコーデックス規格により安全性はある程度担保されていますので、美意識の高い方は世界のミネラルウォーターを試しても良いのではないでしょうか☆

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