人間にとって「水」は欠かす事が出来ないものです。その証拠に、宗教などで断食を行う場合でも水分だけは摂取します。また、口コミで人気の断食道場「やすらぎの里」でも水分は取っても良いと書かれています。
また、あるデータによると、一切食べ物を口にしなくても、とりあえず水分だけ摂取していれば人間は2週間~3週間程度生きられるそうです。
では、食べ物も水分も一切に口にしなかった場合、人間は何日生きられるのでしょうか?
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3日以上水を飲んでいないと死の危険性が高まる
色々な記事で書いているのでもう見飽きているかも知れませんが、成人男性の体内水分率は約60%です。仮に体重が60kgの人であれば体の中にある水分量は36kgです。
そして人間は、体重の20%の水分を失うと死んでしまうと言われています。これを体重60kgの成人男性に置き換えると7.2kg(36kg×20%)ですね。7.2kgの水分を失うと死ぬという事です。
で、体重60kgの成人男性であれば、1日に大体2.2L~2.5Lの水分を排出しています。内訳は以下の通り(参考記事)。
- 尿・・・1.2L~1.5L
- 糞便・・・0.1L
- 汗・・・0.55L
- 呼気・・・0.35L
仮に1日あたり2.2Lの水分を排出していると考えると、【7.2÷2.2L=3.27・・・】ということで、簡易的な計算から考えると、人間は何も飲まず食わずの状態を3日~4日続けるだけで死んでしまうという事になります。
実際には、何も飲まず食わずの状態が続けば"汗や尿"もあまり出なくなるでしょうから、もう少し長生きできるでしょう。とは言え、どんな人でも3日~10日の間で亡くなってしまうのでは無いでしょうか。
【参考】水を飲まないとどうなる?
水を飲まないとどうなるか?と言うと、詳しくは「水分損失率毎に体に現れる症状」を御覧ください。
体重の20%の水分を失うと死ぬと書きましたが、損失率がもっと低くても結構怖い症状が出てきますよ。例えば、損失率6%だと手先が震えだし、眠れないぐらいの疲労感が襲ってきます。
8%を超えると幻覚が出始め、まともな言葉が離せなくなったり・呼吸ができなくなったりします。精神的にもやられた状態ですね。
15%を超えてくると自分の皮膚ではないかのように皮膚がしなびてきて、正常な活動は殆ど出来ません。目のくぼみや排尿痛、皮膚への刺激を感じられなくなるなど多数の問題が発生します。
現代の日常生活において上記レベルで水分を失う事は無いと思いますが、念のためにも水分補給はしっかりしておきましょう。
水の飲み過ぎも逆に危険
体が水分不足になるのは怖い!
じゃ、水をガブガブ飲んでたら大丈夫なの?というとそういう訳でも有りません。水を大量に飲み過ぎると「水中毒」という病気になる可能性が有ります。水中毒で亡くなったりする人も出ています。
⇒水中毒
意識して水を沢山飲む事は非常に良い心がけですが、なにごとにも限度という物が有ります。適切な水分摂取量を守りましょう!